フリーランスのための楽しいふるさと納税 2016

Published:2016.12.10Last updated:2017.01.27

なんとなく耳にする機会も増え、気にはなっていたものの「低所得層には縁のないものでしょう……?」と目をそらしていた「ふるさと納税」について、確定申告も迫ってきたので調べました。

この記事はフリーランスの今年とお金の話 Advent Calendar 2016の10日目の記事です。
みんながライフスタイルとか働き方とか有意義な話してるなか浮かれた記事ですみません。

ふるさと納税とは?

ふわっとした理解なのですが、

  • 寄付するとその分だけ翌年の税金から控除されるよ
  • 「ふるさと納税」っていうリターン付きの寄付があるよ

ということなのだと思います。

もちろんしこたま使えば全額免除!とはいかず、上限は住民税の約2割まで
2015年の税制改革までは上限1割だったそうなので実質2倍です。

ふわっとした控除可能額の算出方法

会社勤めの人の場合、下記のようにいろいろシミュレーターがあるようです。

ただし、こうやすやすとはいかないのがフリーランス。

基本的には「住民税の2割まで」とのことなので、まずは今年の収入から来年の住民税を算出する必要があります。

まずは「課税される所得金額」を調べる

売上から経費を引いたものが所得、所得から所得控除を引いたものが「課税される所得金額」です。
確定申告書ができていればの「課税される所得金額」にそのまま書いてあります。

課税される所得金額

ここからは仮に「課税される所得金額」が250万円として実際に計算していきます。
Aさんとしましょう。

「調整控除」を調べる

ややこしい話であまり理解しきれている自信はないのですが、「所得税と住民税で控除のウェイトずれてる!」を解決するための制度だそうです。

対象となるのは自分や家族、人に関する、

  • 配偶者控除
  • 扶養控除
  • 障害者控除
  • 寡婦控除
  • 基礎控除

などの「人的控除」と呼ばれるもので、「課税される所得金額」が200万円以下かそれ以上かで算出方法が変わります。

課税される所得金額200円万以下の調整控除

a = 所得税 – 人的控除額
b = 課税される所得金額
調整控除 = aの絶対値 と b のどちらか小さいほう * 5%

課税される所得金額200円万超えの調整控除

a = 所得税 – 人的控除額
b = 課税される所得金額 – 2,000,000円
調整控除 = ( a – b ) * 5%
調整控除が2,500未満なら一律で2,500

Aさんは独身一人暮らしなので人的控除は基礎控除のみ、「課税される所得金額」は250万なので、

a = 250,000 – 380,000 = -130,000 = 130,000
b = 2,500,000 – 2,000,000 = 500,000
調整控除 = ( 130,000 – 500,000 ) * 5% = -1,500,000 * 5% = -75,000
マイナスのため一律で2,500

基礎控除とは?

年末調整や確定申告をする場合、すべての納税者が受けられる一律の控除。

  • 所得税 38万円
  • 住民税 33万円

でかい。

所得税とは?

所得の税。

課税所得額 所得税率
-195万円 5%
195万円-330万円 10%
330万円-695万円 20%
695万円-900万円 23%
900万円-1,800万円 33%
1,800万円- 40%

「住民税」を調べる

住民税とは都道府県民税と市区町村民税を合わせて、先ほど計算した調整控除額を引いたもの。
住民税はいずれも所得で変動する「所得割」と、一律で定められている「均等割」から求められ、所得割はほぼ全国的に、

  • 都道府県民税 4%
  • 市区町村民税 6%

のようです。

都道府県民税 = 課税される所得金額 * 4% + 都道府県民税均等割
市区町村民税 = 課税される所得金額 * 6% + 市区町村民税均等割
住民税 = ( 都道府県民税 + 市区町村民税 ) – 調整控除

Aさんの場合お住まいは東京都武蔵野市として、

  • 東京都の均等割 1,500円
  • 武蔵野市の均等割 3,500円

とします。
ちなみに都内はどこも一律のようです。

都道府県民税 = 2,500,000 * 4% + 1,500 = 100,000 + 1,500 = 101,500
市区町村民税 = 2,500,000 * 6% + 3,500 = 150,000 + 3,500 = 153,500
住民税 = ( 101,500 + 153,500 ) – 2,500 = 255,000 – 2,500 = 252,500

ふるさと納税の上限金額を調べる

ここまできたらもう一息です。

「ふるさと納税」は寄附金のうち2,000円を超える部分を「所得税寄付金控除」「住民税基本控除」「住民税特例控除」として適応できます
そして、その上限は住民税の所得割額の20%

住民税所得割額 = 都道府県民税所得割額 + 市区町村民税所得割額
ふるさと納税限度額 = 住民税所得割額 * 20% / ( ( 90% – 所得税率 ) * 復興特別所得税率1.021) + 2,000円
※1円未満切り上げ

年間所得250万円、東京都在住独身一人暮らしのAさんの場合は、

住民税所得割額 = ( 2,500,000 * 4% ) + ( 2,500,000 * 6% ) = 100,000 + 150,000 = 250,000
ふるさと納税限度額 = 250,000 * 20% / ( ( 90% – 10% ) * 1.021) + 2,000 = 50000 / ( 80% * 1.021) + 2,000
= 50000 / 0.8168 + 2,000 = 61,215 + 2,000 = 63,215

63,215円!

ようやくここまできた……。
いろいろ調べながら計算したのでたぶん概ね合っているとは思うんですが、いかんせん専門家ではないので自信控えめです。
詳しいかたぜひ添削お願いいたします。

ふるさと納税る

使用できる金額がわかったところで、さっそくふるさと納税していきます。

ふるさと納税ができるポータルサイト? ECサイト? はいくつかあるようなのですが、楽天だとポイントがお得、ふるさとチョイスだと品揃えが豊富ということで上記がおすすめです。
2017.01.27 来年に向けて今回は利用しなかった有名サイトを追加しました。

いやらしい話になってしまうのですが、ふるさと納税はあくまで納税。
「購入」ではなく「寄付」、「商品」ではなく「お礼の気持ち」なので、普通の楽しいお買い物と同じ気持ちでサイトを見ると料金の高さにびっくりします。
還元率といっていいのかわかりませんが、目安としては寄付金額の30-40%程度の額の品物がお礼の気持ちとして届くそうです。

ぼくは今年が初ふるさと納税でまったく知らなかったのですが、ぼくの地元の宮崎県都城市は「コスパのいいふるさと納税先」として知られているようです。
(アフィリエイトっぽいサイトで還元率160%って書いてあったけどさすがに盛ってる気もする。)

食べ物しかないのかー地域の名産品だもんなー、と思っていたのですが、一眼レフやダイソンの掃除機、航空券なんかもあるんですね……。
とりあえず航空券と都城のお肉貰います。

ではでは。

参考

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